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スポーツ外傷の応急処置
 整形外科は外科から分かれた専門分野で、腕・足、脊椎(せきつい)、関節、骨、軟骨、筋肉、腱、神経といった運動器と呼ばれるものと、姿勢に関したケガや病気を扱い、医学の中ではスポーツに最も関係の深い分野です。スポーツでけがをした場合、多くは整形外科が専門になりますが、頭の外傷は脳神経外科、顔や骨の骨折は形成外科や耳鼻科、歯のけがは歯科口腔(こうくう)外科が専門になります。今回はスポーツ外傷のうち発生頻度の多い捻挫(ねんざ)、打撲、骨折、肉離れなどを起こした時の応急処置について述べたいと思います。

 けがをした時の応急処置は四つの英語の頭文字を取って
RICE(ライス)と呼ばれる方法で行います。

(1)R・・・安静(Rest)
 けがした所を動かさないようにする。無理に動かすと腫れや痛みがひどくなります。安静のためには固定が最も良い方法であり、副木(そえぎ)、弾力包帯、三角巾、テーピング、タオルなどで固定します。

(2)I・・・冷却(Ice)
 けがした所を冷やす。冷却することにより痛みを軽くし、内出血を防ぎ炎症を抑えます。冷やすには氷が最も適していますが、直接患部に当てるのではなく、氷嚢(ひょうのう)やビニール袋に入れてタオルで包んで患部に当てます。

(3)C・・・圧迫(Compression)
 けがした所を圧迫する。弾力包帯などを用いて患部を圧迫し、出血と腫れを防ぎます。ただし、強く圧迫しすぎると神経や血管も圧迫されて手足の色が白くなったり、しびれてきたりしますので、このような時は圧迫をゆるめて下さい。

(4)E・・・挙上(Elevation)
 けがした所を心臓より高くしておく。患部を心臓の位置より上にあげ、重力を応用することにより内出血が防げ、腫れを少なくします。

   以上のようなRICEを正しく確実に行うと痛みや腫れを抑え、けがの治りが早くスポーツにも早く復帰できます。しかし、スポーツ選手は往々にしてけが、特に捻挫、打撲などを安易に考え、大したことはないだろうと自己判断して放置し、1〜2週間経っても痛みや腫れが取れないことから初めて整形外科を受診することがあります。初期治療を逸したために完治せず、スポーツをするたび同じ場所に痛みが起こり支障を来す場合がありますので、けがをしたらまず応急処置をした後、専門医にかかることが大切です。

「警察関連雑誌」に掲載
 
 
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